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Category:culture  Tag:ヴィーガン / 坂本龍一 / 福岡伸一 / 自然 / 音楽

坂本龍一さんと福岡伸一さんの対談で再認識。私にとってヴィーガンという食スタイルはカラダを人間のコントロールから解放するというチャレンジ。

先日音楽家の坂本龍一さんと生物学者の福岡伸一さんの対談がとても面白かった。彼らの対談から、あっそういうことだった、忘れていたなと再認識。ずっと言われ続けていたことなのでわかったつもりになっていましたがやっと腑に落ちた瞬間でした。私にとって現在の食スタイルは人間、マインド、エゴのコントロールからカラダを解放するというチャレンジ。これが今のところ一番しっくりくる説明のような気がする。

このブログタイトルもわかりやすくヴィーガンライフとしていますが、表現しきれているかといえばやや微妙。肉体である自然は日々変化し全く同じ日がないし食スタイルも常に変化しているし、ヴィーガン、完全菜食というだけでなくアルコール、砂糖、カフェイン、タバコ、ナス科の野菜などカラダがいらないと言ってくるものは食べていないので。

今の私は「良い食べ物はこれ、悪い食べ物はこれ…。」というわけでもなく「もっと長生きしたい。」というわけでもなく「もっと健康になりたい。」というもっともっとという状態でもないのです。

ただカラダをあるがままの本来の姿に戻す、人間、マインド、エゴのコントロールから解放するというそれにつきると思いました。たまたま私の場合は原因不明のカラダの症状や病気によって食べることを見直すことからそのチャレンジがスタートしましたが。

有名な音楽家と生物学者という全く現在の私と関係のない分野の方々の対談がどう関係するの?と思われるかもしれませんが通じることが多々ありうなずきまくり。確かに坂本龍一さんの音楽は好きだし、彼の存在、考え方はいつも気になっていた。福岡伸一さんはコラムがおもしろく私でも理解しやすいのでこちらも気になる存在でした。

対談は福岡さんが坂本さんをインタビューするかたちで坂本さんのニューアルバムのコンサート会場(NY)ではじまる。

8年ぶりに発表された坂本龍一さんのニューアルバム「async」。日本語で「非同期」ずれるという意味。同期しまくりの現代社会とは真逆のタイトル。

坂本さんは2014年、中咽頭ガンと宣告され治療に専念されたのですが、その間に完全菜食、ヴィーガンになられ現在では魚介類は食べるとのこと。お肉は一切食べていないそう。

坂本さんが今最も気になる音、大切にしている音は「Noise」。子供達の声、雨音、都会の喧騒であったり、自然が奏でる音は秩序立っていない、そろっていない、ずれている。「async」では楽器音に環境音や自然音という坂本さんが今聴きたいと思う音を集めコンピューターに取り込み織り交ぜている。自然音や環境音はそれぞれの音が固有のテンポを持ち、一見ノイズととらえ排除しがちだが排除するのではなく一つの曲に共存しているそんな世界。視聴してみましたがとても良かった。

坂本さん曰く音楽もノイズはますます排除され人工的にコントロールされていると。楽譜も人間が秩序立てて構成されたものであってそれが良いとか悪いとかロゴス的な切り取り方をするのではなく、そもそも音、音楽とは何なのか本質を問いていました。

ロゴスとは。ロゴスは言葉、意味、概念。福岡さんが対談でわかりやすく説明をされていました。人間は言葉による分ける力、分節の力がものすごく、秩序を作って名前をつけて切り取る作業をたくさんしてきた。切り取られすぎると本来の姿、自然の姿、奥深さが見えなくなる。例えば空にはたくさんの星があるけれど人間はそれを点として抽出し、切り取った星座として名前をつける。そこに存在するその星の奥深さ、大きさや距離など全く同じものはないわけで一度切り取ってしまうとその星の本来の姿は置き去りにされてしまい表面だけを見てしまうことになる。星座と名付けることが良い悪いそういうことを言っているわけではないですよ。

ちょっと思い出したことがあって。ある子供は魚というものは切り身が海で泳いでいると思っていたという話。スーパーで買う魚はいつも切り身だったから。本来は魚という全体の姿があるわけで。その話と似てるなと。

坂本さんが10代のころに出会ったジョンケージという音楽家がいるそうで、彼は1952年にノイズを聴いてみようと音を人間のコントロールから解放することにチャレンジした方らしい。坂本さんもそれにチャレンジされていて。ピアノをあえて普通に弾くのではなく叩いたり金属でガリガリとやったりズラして演奏したり。これは弾くよりも予測不可能になり、だから音、音楽は一回性のものであって毎回同じ結果にはならないと。そしてその一回性に意味がありそこにアウラ(オーラ)があると。

発売前の坂本さんのコメントに「誰にも聴かせたくない。自分だけで聴いていたい。」とあったらしいのですが、それは単に独り占め、ただ単に聴かせたくないということではなくコピー、複製、複製、複製という行為で音楽を共有するというよりは、音、音楽の一回性を大切にしたいという思いからなのでは?と福岡さんが言い当てていました。

この複製という響きは養殖にちょっとリンクしました。物を複製する感覚でもっともっとたくさん人工的に同じ種類の生き物を作るという流れ。そこには命があるわけで。人間が命を薬漬けにしてコントロールして作っていいものなのだろうかと思ったり。

坂本さんは音楽、音を本来の姿に戻したいと。ピアノも人工的な加工を経て作られているわけですが、そもそもは木と鉄でできているわけで人間のコントロールから解放してあげたいと。音、音楽の一回性を大切にしながら坂本さんは音楽家として音、音楽を人間のコントロールから外すチャレンジをされているということがよくわかった。

私が実践している食生活がまさに人間、マインド、エゴのコントロールから肉体を解放するという地道な作業。坂本さんの音、音楽に向き合う姿勢と通じるものがありました。自然の一部であるカラダは常に私たちに語りかけている。眠気、だるさ、音、痛み、かゆみ、ただれ、匂い、出血などすべてカラダの声はノイズ、怖いもの、嫌なもの、ネガティブなものいらないものとして排除されがちですが、本来排除すべきものではなく必要なもの。

薬や手術など排除したりその生命の流れを止めてしまう近代医学の考え方はまさにロゴス的。〇〇病とすぐ病名をつけて表面だけを切り取る。病気は悪で健康が良いと何でも名前、レッテルをはりわけて判断してしまう。ロゴス的発想では自然を理解すること、自然である肉体の奥深さ、様々な細胞や内臓の全体としての働きや自然、環境とのつながりなど本来の姿を見ることはできない。

私たちの肉体も人生も一回性。生命も一回性。一回性だからこそそこにアウラがある。病気もそのアウラ、生命が宿る肉体の周りにある層を破って侵入してくる。だから肉体に症状が出るということは随分前からその病気というプロセスは始まっているということになる。肉体が元気であればその周りの層がしっかりバリアをしてくれるのでそうそう病原菌が侵入してくることもないという話を以前聞いたことがある。

電子レンジも便利かもしれませんがアウラ、生命力はなくなってしまう。目に見えることだけ、物質だけを見ていると本質が見えなくなる。

書ききれないので次回に続きます。

明日金曜日の24時からNHKEテレでこの対談、SWITCHインタビューの再放送があるようです。ご興味のある方はぜひ。


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about(自己紹介)
自己紹介写真 こんにちは! 穀物菜食(VEGAN)という食スタイルに 出会ってから、ずっとつらかった原因不明の カラダの症状がいつのまにか消えていました。 動物性食品、ナス科の野菜(トマト、じゃがいも、なす、ピーマン、唐辛子)、アルコール、カフェイン、 白砂糖なしのVEGAN LIFE(ビーガン ライフ)を楽しみながら 日々の気になることを綴っています。

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